愛と幻想の画家　色彩の魔術師　マルク・シャガール

今なお世界で愛されるロシア出身の画家。ピカソ（スペイン）、藤田嗣治（日本）、モジリアーニ（イタリア）、ユトリロ（フランス）らと同じ時代（20世紀前半　1920～）　芸術の都パリで活躍しました。

シャガール制作の版画作品（リトグラフ・銅版画など）

シャガールは油彩画家でしたが、同時に多くの版画を制作しました。ピカソや藤田も同様です。限定部数で署名（直筆サイン）入りの版画作品は、現在ですと、入手するには何百万円という高額なものになります。

人気の三大ポスター　「ロミオとジュリエット」「カルメン」そして「魔笛」

シャガールは生前、多くの版画作品を制作したことは先に述べましたが、作品としてではなく、自らの個展やオペラ（劇場用）の為の告知用ポスターもリトグラフ（石版画）によって制作しました。中でも上に挙げました三大ポスターはその内容・色彩・サイズで今でも人気の高いものです。シャガールはリトグラフによるポスター制作で「ポスター芸術」と言われる作品を遺しました。

シャガール　「魔笛」

「魔笛」は1967年制作。サイズ：タテ100ｃｍヨコ66ｃｍ　3000枚制作されました。ニューヨークメトロポリタン劇場でのモーツァルト・オペラ「魔笛」の為のポスターです。今回出品の作品は折り跡やシワなどもなく、コンディション（保存状態）は極めて良い逸品です。「魔笛」は別途（ポスター用途ではなく）ポスターとしての告知文字を取り除いた版画作品として50部限定・署名（サイン）入りのものも存在します。因みにこちらですと、出品されれば百貨店画廊などでは一千万円の値になります。