生田宏司 メゾチント(銅版画)の秘密
《現代メゾチント技法の第一人者》
フランスでマニエール・ノワール(黒の技法)という銅版画を制作している生田宏司の作品は、 他には無い精緻なふくろうの羽毛や猫の毛の質感が見事に表現されております。
単なる写真の様な写実ではない、立体的に触れてみたくなる質感です。それには生田宏司ならではの制作上の秘密と言える点があります。
《秘密① 雁皮摺り》
生田宏司は、製版した銅板と版画用紙の間に雁皮紙と言われる和紙を挟み込んでおります。 雁皮紙とは、ジンチョウゲ科の植物から作られる手漉きによる高級和紙です。
その品質は、蜜で光沢があり、湿気・害虫に強く、その美しさと風格から『紙の王』されております。その薄さは、2枚重ねのティッシュペパーの1枚に相当する、しかし丈夫な和紙です。この和紙こそが、黒のインクを精細に吸い取り、他の版画にはない細やかな羽毛の質感が表現されます。カラーメゾチントに於いても同様です。
《秘密② カラーメゾチントの摺り》
生田宏司のカラーメゾチントは、2版・2度摺りで制作されます。黒の背景に浮かび上がる鮮明な色彩の小鳥、花、植物。
何色もの色彩が使われておりますが、多色木版画と言われるものは、何十版も版を用意して、何十度も摺りを重ねます。生田宏司は、たった2版だけで、(モノクロ用1版とカラー用1版)色彩豊かな作品を制作しております。革新的とも言える生田宏司のオリジナルな技法です。
《秘密③ インク》
日本の絵具等の品質は世界的にも高品質ですが、生田宏司のメゾチントにはフランス製のインクが使用されており、黒のインクも作家自から複数ブレンドによるものです。
まさに墨に五彩あり。黒色ほど奥深いカラーはありません。
絵画、美術品の販売|アトリエムーン
アトリエムーンでは、福島学院大学で教鞭を執る油彩画家&クレイアート作家、古畑雅規の作品を中心に、個性あふれる作家の絵画や美術品の販売をしております。
全国の有名百貨店の画廊やギャラリーなどでの個展を通じて、実際に観て感じる、美術品の良さを一人でも多くの方にお届けいたします。
ぜひアトリエムーンで価値ある本物の美術品を。
屋号 | 有限会社アート咲輝 |
---|---|
住所 | 東京都練馬区谷原3-8-33 |
電話番号 | 03-5934-3767 |
営業時間 | 10:00~18:00:定休日 土・日・祝日 |
代表者名 | 咲間 昇 |
info@gallery-ateliermoon.com |