制作風景 生田宏司(いくたこうじ) 1
メゾチント(銅版画)
メゾチントはまず、銅板表面上をベルソーという道具で、縦・横・斜め何往復も、ドットの傷を点刻する、目立てという作業を行います。
この状態で銅板表面上は、例えるなら目の細かい紙やすりのようになります。
ここから、スクレーパーやパニッシャーという道具で、無数の傷(ドット)を削ったり、潰したり、磨いたりしながら図柄を製版します。
一般的に知られるエッチングという銅版画は、銅版の描画した線にインクが詰まり図柄となりますが、メゾチントは逆にそのインクの詰まらない部分が図柄になるという具合です。
磨いた部分はインクが残らず白くなります。目立ての力の入れ具合で、黒白のコントラストが異なり、限りなく白くしたい場合には、スクレーイパーで削った後に、更にバニッシャーで磨きます。
「この磨き加減は実際に制作して、次第にコツを掴むしかない」
「単なる準備のように思える下地の【目立て】も重要な制作工程である」
全て手で目立てしたもの、機械を使って目立てしたもの、機械と手で目立てしたもの、カッターやニードル、アクアチントを使って目立てしたもの。
目立てを重ねる方向や回数によっても現れる黒は異なってきます。
「メゾチントの作家は、それぞれ自分の求める表現に応じて目立てを工夫するのである」と、語ります。
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