古畑雅規（フルハタマサノリ）

１９６８年　長野県松本市生まれ

古畑雅規は額縁の中に収められた立体的な絵画「3Dアート」を制作しています。その作品は、クレイ（樹脂粘土）を使い、時間をかけて綿密に仕上げられた数々のパーツを組み合わせて創られていきます。

中学教師を辞し

１９９１年に名古屋芸術大学（美術部絵画科）を卒業後、中学校の教師として教鞭を取りながら作品制作をしておりました。プロのアーティストとして、より専門的に突き詰めた制作環境に身を置くため、そのキャリアを捨て、東京の画商と二人三脚で全国の百貨店に向けたアプローチを開始しました。

２０００年当時は実績もなく、無名の作家であったにもかかわらず初の個展を三越で開催できたことは異例のことです。他にない作風は来場される多くのお客様を笑顔にして好意的な評価を得て、大きな実績を残すことになりました。幸運なスタートを切ったこの経験が、プロの作家として今後やっていけるという大きな礎と自信につながりました。

再び教師へ

類を見ない創造的な３Dアートの世界は、多くのファンのお客様のご支援を頂き、個展による作品発表は全国へ広がっていきます。福島県福島市にある地元百貨店での個展をきっかけに福島学院大学の美術教師に招かれ、現在は美術教師として、長野県松本市のアトリエから片道５時間の移動をこなし、教壇に立っています。次世代の育成にも取り組みつつ、作家として日々、作品の制作に携わり忙しく日々を送っています。