生田宏司 新作(2020年)メゾチント(銅版画)発表
生田宏司の新作銅版画作品ご紹介です。
フランス語でマニエール・ノワール(黒の技法)、英語でメゾチントと言われる技法の銅版画で日本を代表する生田宏司の2020年の新作です。
生田は長年、毎年5月に新作を発表してきました。
*十二支シリーズのみ毎年先行して前年度の12月に発表
黒色を背景としたメゾチントの世界
表面がピカピカの一枚の銅板を道具(パニシャー)を使って例えるなら紙やすりの様なザラザラにします。この状態で黒インクをつめ、用紙に摺りあげると、真黒な刷りとなります。
そこからザラザラの表面の無数のキズを別な道具(ニードル他)で潰したり削ったりしてインクののらない部分(白い部分)をつくります。この白い部分が絵柄となります。こうして黒と白を基調としたモノクロの作品が出来上がります。
モノクロ作品は版を1つ、摺りを1回の1版1度摺りとなります。
色摺りによるカラーメゾチントの世界
背景は黒色ですが絵柄がカラーになるカラーメゾチントは、版をモノクロ用に1版とカラー様に1版用意して生田宏司ならではの画期的とも云える2度で摺りあげる2版・2度摺りで完成させます。
*木版画(多色木版画)ですと何十版、何十度摺りという工程をとります。因みに浮世絵木版画は、絵柄を提供する絵師とその絵柄を木版上に彫る彫師とそれを摺りあげる摺師による労働制となりますが、生田宏司は一人で全て行う自画・自刻・自摺となります。
今年の新作も縁起の良いふくろう、人気の猫作品
モノクロは北海道に生息する世界最大級のシマフクロウと美しい真白なシマフクロウ、毛並みの美しい猫
カラーは花と小鳥、そして久しぶりにカエルの作品です。
背景が黒色でない新しいメゾチントの世界=セピア作品
生田宏司は近年、背景から黒色を除いたセピアカラー(+手彩色)の作品を発表しております。
今年の新作「もみじに目白」、「桜咲く」が新しいメゾチント作品です。
一度通常のモノクロ用の版(真黒になる)を製作して、また銅板のキズを取るという作業を行う手間のかかる作品です。今までにない新しい表現のメゾチント作品です。
もみじに目白
桜咲く
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